旅を楽しむためのお手伝いをします――4Travelオフ会での出来事（2/2 ページ）

インターネットを利用したユーザー参加型の旅行総合案内サイト「フォートラベル」。代表の津田氏が、その設立の思いを語る。そして、初めて開催された同コミュニティのオフ会をレポート。そこで見かけた赤いちゃんちゃんこ、いったい何を意味するのか？

[柿沼雄一郎，ITmedia]

オフ会に突如！？

　午後早く、新宿駅のとある集合場所に、フォートラベル会員が次々と集まった。彼らはフォートラベルサイト上での公募に見事当選し、本オフ会への参加権を得た人々である。

「20名の枠でしたが、それをはるかに上回る数の応募がありました。選に漏れた方々にはとても申し訳なく思います」（津田氏）

　いよいよロマンスカーで新宿を出発。ほどなく津田氏によるあいさつとフォートラベルの社員紹介が行われてゆく。

　そこへ急に、「想いをつなぐ熱中日記」というプリントを背負った二人組みが津田氏から紹介された。いったい彼らは何者なのか？

果たしてこのメッセージの意味は？

　実は彼らは、マイクロソフトでユーザーエバンジェリズムを担当する伊藤信博氏と金尾卓文氏。普段はアプリケーション開発者などへの支援活動を行っている二人だが、今回はフォートラベルの会員の多くがデジタルカメラやブログなどの最新のITツールを使いこなしているという点に注目、そこでオフ会を機会にフォートラベル会員へ熱いメッセージを届けにやってきたのだ。

マイクロソフト デベロッパー＆プラットフォーム統括本部 ユーザーエバンジェリズムグループ マネージャ 伊藤信博氏

　「『何しに来たんだ』と思われるかもしれませんが」と伊藤氏は前置きし、「パソコンを買えとは言いません（笑）」

同グループ ユーザーエバンジェリスト 金尾卓文氏

　二人が届けたメッセージは、「旅を楽しむお手伝いをさせてください」。旅行に行って楽しかった思い出のメモや写真などを、パソコンを使ってより楽しく簡単に、しかもきれいに整理してみませんかという提案だ。

MS初、ロマンスカー社内で模造紙プレゼン

　車内では、おそらくマイクロソフト社史上初めての模造紙を使ったプレゼンテーションが行われた。旅行好きな参加者に向けて、今年8月に行われたImagine Cupインド大会での現地体験や逸話を披露。また、Windows Mobile端末を使って旅先でブログを更新するといった「ワザ」の紹介、さらにはWindows Vistaを使ったデジタル写真の加工例や拡大・縮小表示なども説明され、会員たちに驚きと感動を与えていた。

これで十分に理解を得られていたのだからすごい

タージ マハールの写真をVistaで加工してきれいな効果を出した例。当日の模造紙プレゼンテーションより（クリックすると拡大表示されます）

　「旅行やスポーツといった趣味の領域では、それを共有できる仲間がいることで楽しみ方が何倍にも大きくなります。パソコンを使って、こうした仲間づくりやその輪を広げていくことができれば、より多くの体験や理解を得ることができると思います」。伊藤氏はそう語って、これからもこうしたユーザーグループへ積極的なコミュニケーションを継続的に行っていくと述べる。

　1時間20分ほどで一行は無事に箱根湯本に到着。神奈川県・湯本富士屋ホテルへ移動し、ボールルームで交流会が開かれた。

ここでもちゃんちゃんこ姿でアピール

　約2時間という限られた時間の中で、会員の間での名刺交換会から、途中で大型スクリーンに投影したVistaを使った世界遺産のスライドショーを楽しむパートをはさみ、豪華商品が用意されたビンゴゲームまで、あっという間の濃い時間が過ぎていった。

マイクロソフトからはワイヤレスマウスや旅行ギフト券などビンゴ用の賞品が用意された。目玉は東芝の音楽プレーヤー「gigabeat S30」

　参加した会員からは「ぜひ第2回オフ会、そして第3回とマイクロソフトさんと一緒に続けてほしい」という要望も出るほどで、一様に満足げな表情が見て取れたのが印象的だった。

　またWindows Vistaについては、「ぜひ使ってみたいです。いつ出るんですか」と期待の声も聞かれた。ちなみにVistaの一般向け発売は2007年1月と予定されている。