「情報のスイートスポット」業績管理の成功の秘訣:Cognos Performance 2006
コグノスは、都内でプライベートカンファレンス「Cognos Performance 2006」を開催した。CognosのラバティーCMOがパフォーマンス管理のポイントを語った。
コグノスは10月19日、都内でプライベートカンファレンス「Cognos Performance 2006」を開催。カナダCognosのデイブ・ラバティーCMO(チーフ・マーケティング・オフィサー)は、パフォーマンス(業績)管理の重要性を説き、そのための基盤として「Cognos 8 Business Intelligence」を売り込んだ。
米国の調査機関によると、企業の幹部は、業績を管理するために売り上げの最適化を最優先事項として挙げている。そのためのビジネスの機能として、プランニング、レポーティング、分析が重要になると認識しており、企業内の膨大なデータを分類・分析・加工して意思決定に活用するBI(Business Intelligence)システムが、パフォーマンス(業績)管理ツールとして注目を集めてきた。
BIのリーダーCognosのユーザー企業である出版社Bedford Freeman&Worth Publishing Groupや、米沿岸警備隊、半導体製造のZarlinkは、業界は異なっていても適切なパフォーマンス管理を行った結果、ROIを大きく改善させたという。
「意思決定によってROIを確実に改善できるのだ」(ラバティー氏)
出版社Bedford Freeman&Worth Publishing Groupや、米沿岸警備隊、半導体製造のZarlinkはそれぞれ32700万ドル、2800万ドル、1900万ドルの効果があったという
情報のスイートスポット
「パフォーマンス(業績)には日々の意思決定が密接に関係している。それは情報に基づいて行われる。しかも適切な情報に基づいている必要がある」――ラバティー氏は、パフォーマンス管理の成功のポイントは“情報のスイートスポット”を見つけ出すことにあるという。
例えば、収益の改善のために営業部門に対する意思決定を行うには、顧客への請求や販売数量、値引き、引き合い件数、成約までの期間などの情報を組み合わせ、「何が」「どのような理由で起こっているのか」を突き止める分析が第一のステップとなる。その後、リソースの配分や期待値を設定。モニタリングにより収益の実績や、見込み客、販売個数といった目標と進ちょく状況を理解する、といったことを繰り返す。
「メジャーリングとモニタリング→プランニング→レポーティングと分析というサイクルを日々繰り返すことにある」とラバティー氏。
Cognos 8 BIが実現する
2005年7月に発表したCognos 8 BIでは、BIに必要となる機能をすべて単一プラットフォームとして提供しているのが特徴だ。「Cognos ReportNet」をベースに、分析やスコアカード、ビジネスイベント管理といったBI機能をサービスとして実装。BI機能に対するリソースを集中管理し、広範なデータソースに対するメタデータ管理が一元化できるという。
また、ユーザーインタフェースも100%Web化されており、マイクロソフトのOffice製品と連携させることも可能になっているという。
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