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「ウチは特殊だから」という偏見を捨て見直してみる――パッケージ製品の底力製品市場地図を読む「座礁しないERP」(3/3 ページ)

ERPを含む業務アプリケーションの市場では、長年にわたって複数のベンダーが入り乱れ、激しい競争を繰り広げてきた。各ベンダーの製品戦略を追いながら、中堅・中小企業が取り組む「全体最適」の実現のヒントを探る。

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他社に先駆けて開発した「入門用」のLAN対応版

 Dream21という新たな柱に対し、長年に渡って育ててきた業務パッケージの柱も、まだ成長を続ける余地があるようだ。

 「当社の顧客企業のうち85〜90%が従業員50名以下で、その大半がスタンドアロン版を使っています。しかし、スタンドアロン版のユーザー数は減りつつあり、その分以上にLAN対応版が伸びてきています。複数の端末で同時に扱いたいという企業も多いのですね」と折登氏は分析する。

 業務パッケージ製品の現在の主力は「PCA8 V.2シリーズ」。このLAN対応版の中に「Easy Network」というバージョンがある。

 「これはピア・ツー・ピア技術を使った2クライアント専用のバージョンで、LAN対応版の入門製品みたいなものです。スタンドアロン版とLAN対応版の価格差が大きいので、その中間を埋める製品として、業界に先駆けて我々が最初に売り出しました」(折登氏)

 あらゆるユーザーの規模に対応していくという戦略を基盤に、スタンドアロンの業務ソフトからERP製品導入までのプロセスが明示することがポイントになっているようだ。

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