ディアイティがISA Server搭載のアプライアンス、大規模ユーザーに対応
ディアイティは、マイクロソフトのISA Serverを搭載したセキュリティアプライアンス製品の新シリーズを12月1日より販売開始する。
ディアイティは11月16日、Microsoft ISA Serverを内蔵した統合セキュリティアプライアンス「MSA4000/MSA5000」シリーズを発表した。12月1日より販売開始する。
MSAはシンガポールのCelestixが開発したセキュリティゲートウェイ製品で、Windows Server 2003とISA(Internet Security and Acceleration)Serverをハードウェア化、ユーザーライセンスを無制限としたことで導入や設定を容易にしたのと同時に、Exchange ServerやIISなどマイクロソフトのサーバ製品との親和性が高いことが特徴。ギガビットイーサネットインタフェースを備え、SSL通信はハードウェアで高速化処理を行う。
従来製品のMSA3000との大きな違いは、システムをISA Server 2004からISA Server 2006にバージョンアップした点、およびハードウェアの処理性能が向上した点。また、ISA Server 2006の各エディションに対応したMSA4000i、MSA4000b、MSA5000s、MSA5000eの4機種がラインアップされる。4製品の価格は以下のとおり。
モデル | 搭載するISAのエディション | 価格(税別) |
---|---|---|
MSA4000i | Workgroup Edition | 108万円 |
MSA4000b | Branch Office Edition | 158万円 |
MSA5000s | Standard Edition | 148万円 |
MSA5000e | Enterprise Edition | 258万円 |
いずれもISA Serverの基本機能であるファイアウォ−ル、アクセス制御、VPN、Webキャッシュの各機能を提供する。MSA4000iはWebsenseのコンテンツフィルタを搭載し、企業内部のアクセスコントロールができるようになった。ただし、この機能を利用するには別途、Websense Web Security Suiteなどのライセンス料が必要。またMSA4000b/5000eでは、複数台での負荷分散やフェイルオーバーが可能で、従来機種は対応できなかった1000人以上のVPNユーザーでの利用が可能になっている。
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