ストラタステクノロジーは米国時間の12月11日、耐障害性を主眼に据えたフォールトトレラント専用OS「VOS」を搭載する「ftServer Vシリーズ」の新製品を発表した。
ftServerは、CPU、メモリ、HDD、PCI、イーサネットといったハードウェアを2重化し、障害時には片側のコンポーネントを自動で切り離すことでシステムダウンやデータの損失を回避する無停止型のサーバ。Vシリーズは、VOSを搭載し、設置してすぐ99.999%超のアップタイムを実現できるよう構築された、モジュール式三重化(TMR)のハードウェアアーキテクチャを備え、金融機関の株取引システムやPOSデビットおよびクレジットなど、処理量の大きい多様なアプリケーションを対象に設計されたもの。
今回発表したのは、ftServer V250/V300/V500の3製品。「ftServer Tシリーズ」と同じハードウエアをベースにVOSに必要な機構を組み込んでいる。2ウェイとなるV500では、デュアルコアのインテル 2.8GHz Xeonプロセッサを採用している。
フォールトトレラントによるデータ処理に合わせて、冗長化処理部、冷却機構とホットスワップで交換可能な電源ユニットを持つストラタスのストレージ装置「ftScalableストレージ」をサポートする。
関連記事
- データベースサーバの新勢力となるか? MIRACLE LINUX搭載無停止型サーバ
ミラクル・リナックスと日本ストラタステクノロジーは、「MIRACLE LINUX V4.0 Asianux Inside」をStratusの無停止型サーバ「ftServer」に搭載した「ftServer M30」を発表した。 - ソフトウェアのアップグレードも無停止で、ストラタスがftServerの新製品
日本ストラタステクノロジーは、ソフトウェアアップグレード時でも稼動を継続できる無停止型サーバの新製品「ストラタス ftServer 4300」「同4600」を発売した。 - ストラタステクノロジー、「ftServerで止まらないシステムを」
無停止型IAサーバをラインアップするストラタステクノロジーは、Windows Server 2003の採用に合わせた新製品発表のセミナーを都内で開催した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.