アライドテレシスは、法人向けの無線LANアクセスポイント「AT-TQ2403」を12月15日よりリリースする。同社のワイヤレス製品の新ブランド「TenQ」においてエンタープライズソリューションに位置付けられる製品で、端末認証やデータ通信品質など企業利用で必要とされる機能を充実させたのが特徴。価格は税込みで4万740円。
AT-TQ2403が対応する無線規格はIEEE 802.11a(国際標準バンドW52/W53)および802.11b/gで、11aと11b/gはそれぞれ同時使用が可能。セキュリティ機能として、WPA(Wi-Fi Protected Access)/WPA2をサポート、TKIP/AESによる暗号化通信とRADIUSサーバと連携したIEEE 802.1X認証によるセキュアな端末認証が行える。また、自らが簡易RADIUSとして機能し、小規模拠点などで802.1X認証環境を構築することもできる。
さらにRADIUSとの組み合わせで、無線端末に対して、正規ユーザーの場合は所属VLANを、ゲストユーザーの場合は一時的なVLANを自動的に割り当てる、ダイナミックVLANを実現した。
データ転送時の優先制御機能では、マルチメディアデータの通信品質を保証するWMM(Wi-Fi Multimedia)仕様として、無線のキュー制御を行うQoSに有線側のDiff-ServやVLAN tag priorityを対応付けできるようになっている。そのほかにも、AP間を無線で相互接続するWDS(Wireless Distribution System)、ネットワーク使用率に合わせて接続端末数をコントロールする負荷分散機能、SSIDステルスや近隣APの検出機能といった、企業での利用を前提とした機能を搭載している。
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