すべてのモバイルワーカーにWindows Mobileを――MS
マイクロソフトが、Windows Mobileのデビュー1周年を記念したイベントを開催する。2007年は、10機種以上のWindows Mobile端末を投入する考えだ。
マイクロソフトは12月19日〜20日の2日間、東京・丸の内オアゾ1階広場において、Windows Mobile搭載端末のデビュー1周年を記念するイベント「ウィンドウズ ケータイ 1st Anniversary」を開催している。
開催前の記者説明では、マイクロソフトの佐分利ユージン執行役 常務(ビジネス&マーケティング担当)が、ビジネス向けモバイル市場の動向やWindows Mobileの展開などを紹介した。
米Gartner DataquestとIDCによれば、通信機能内蔵の多機能端末「コンバージ端末」(いわゆるスマートフォン)は、2010年までに世界で2億4500万台が普及すると予想されている。増加率も年平均34.1%と、携帯電話やノートPCを上回る勢いで市場が拡大すると見られている。
佐分利氏は、ビジネスシーンでモバイルが活用される要因について、「1)技術革新、2)低コスト化と市場拡大、3)生産性の追求、4)仕事/プライベートでの利用促進があり、特に自分流の使い方を楽しむ傾向が普及を後押しするだろう」と話す。
Windows Mobileの開発は1999年頃から開始され、2002年に仏France Telecomの携帯電話サービス「Orange」から初の端末が発売された。現在では世界のキャリア115社の100機種以上の端末で採用されている。
一方、日本では2006年末時点でウィルコムとNTTドコモ、ソフトバンクモバイルの合計5機種にとどまる。佐分利氏によれば、社外でも業務を行う「モバイルワーカー」は国内に約3000万人、常にメールや電話を活用するアクティブな「モバイルインフォメーションワーカー」は約1000万人いるとして、国内のビジネスモバイル市場拡大に期待を寄せる。
「今後3年間は、年間のWindows Mobile端末出荷台数を3倍ずつ引き上げたい」と話し、2007年は最低でも10機種を投入する考えを明らかにした。
イベント会場ではNTTドコモ、ソフトバンクモバイルのWindows Mobile搭載端末の紹介ブースが設置され、自由に操作を体験できる。また12月20日12時から、美術評論家の山田五郎氏を招いてのトークショーが行われる。
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