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Oracle、Hyperionを33億ドルで買収
「何千社ものSAPの顧客がHyperionを使用」しており、この買収はOracleのSAP対抗戦略の最新の動きだとしている。
米Oracleと米Hyperion Solutionsは3月1日、OracleのHyperion買収で合意に達したと発表した。買収は現金による株式公開買い付け(TOB)を通じて行われ、買収金額は約33億ドル。買収取引は、2007年4月中に完了する見通し。
Hyperionは、企業業績管理(EPM)ソフトの提供企業。OracleはEPMを高成長分野と見ており、同社のラリー・エリソンCEOは「Oracleのビジネスインテリジェンス(BI)ツールや分析アプリケーションとHyperionのEPMソフトを組み合わせることで、エンド・ツー・エンドの業績管理システムを形成できる」としている。
また、Oracleのチャールズ・フィリップス社長は、「何千社ものSAPの顧客がHyperionを使用している」ことに触れ、Hyperion買収がOracleのSAP対抗戦略の最新の動きだと説明。今後Oracleが提供するHyperionソフトウェアを「レンズ」に例え、「SAPの重要顧客は、そのレンズを通してSAP ERPのデータを見たり、分析したりすることになる」としている。
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