NECは、通信事業者向けのIP電話サービス構築ソフト「NC7000-CS」の販売を開始した。NC7000-CSは、同社のNGN(次世代ネットワーク)サービス基盤システム「NC7000」シリーズにラインアップされる製品で、SIPベースのIPセントレックスシステムの機能を企業向けに提供する。
NC7000-CSは、代表番号、転送、外線発信といったIP電話の内線機能や、他アプリケーションと連携するユニファイドメッセージングの機能を提供することができる。通信事業者が複数の企業向けにアウトソーシングできるよう、1システムで複数ユーザーを収容するマルチテナント機能を備えている点が特徴。
また、呼制御や各オペレーションのAPIを公開し、グループウェアなどのサードパーティ製アプリケーションとの連携を実現している。
NC7000-CSは、通信機器の標準仕様であるATCA(AdvancedTCA)準拠のブレードサーバ、CGLinux、ミドルウェアと組み合わせて提供される。年内にQoS(サービス品質)、FMC(固定・移動通信融合)関連機能を拡張してアプリケーションサーバ化する予定で、NGN/IMS(IP Multimedia Subsystem)への対応も計画されている。
価格は個別見積もり。同社は今後3年間で100システムの販売を見込んでいる。
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