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インタビュー

W-ZERO3がノートPCに置き換わる日――ウィルコム企業力を高めるモバイルソリューション(3/3 ページ)

定額プランや個性的な端末でモバイル市場を牽引するウィルコム。携帯電話各社が急速に追従する今、ウィルコムはどのような方向に進むのだろうか。第5回は、土橋匡副社長に聞く。

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商品ではなくサービスを!

ITmedia スマートフォンのビジネス利用において、何か特長的な事例はありますか?

土橋 通話やインターネット以外に、業務利用の進んだ事例ではフィールドサービスがあります。W-WERO3で機材の保守管理データを処理し、作業報告書や請求書の作成、スライラスペンを使って受領書データに自筆でサインをするという利用です。


「ユーザーが自分に合った商品を選んで、組み合わせられるのがウィルコムのサービス」という

 また、地下街では固定インフラの代わりを務める利用もありますね。デパートの地下街は、PCの設置スペースが取れないほど密集している店舗があり、PCの代わりにW-ZERO3が売上げ管理から本部への報告にまで利用されているケースです。

 ビジネス利用ではありませんが、大手学習塾では学習ソフトの入ったW-ZERO3を生徒に支給して、生徒が自習などに利用しています。通信を経由してサーバ側で個々の生徒の学習状況を管理できるので、教師が的確にアドバイスできるようになったそうです。

ITmedia 法人市場では携帯電話各社がウィルコムに追従しつつあります。今後はどのようなウィルコムらしさを目指しますか?

土橋 定額制を例に見ても、当社のプランは非常にシンプルで分かりやすいという特色があります。他社のように数多くの制約が伴う、ということはありません。また、オプションが複雑なのもユーザーにとっては親切ではないでしょう。

 当社のプランは24時間が基本となり、特に日中のビジネスタイムで通話頻度の高いユーザーに対しては6月1日から基本料がリーズナブルな「ビジネスタイム定額トリプルプラン」を提供します。「朝が早い」「夜が遅い」といった、企業の業務環境に合わせて選べるシンプルなラインアップを展開します。

 また端末についても、シーズンごとに何十色何十機種といった複雑なラインアップよりも、顧客ニーズに合致した製品をしっかりと展開します。「SIMスタイル」という通信モジュールの展開では、例えばパナソニックコミュニケーションズさんの会議用スピーカーフォンとSIMを組み合わせて、場所や料金を気にせずに電話会議ができるようになります。

 PHSの強みは、PHS自体がコアとなって、いろいろなビジネスを展開できる自由度の高さですね。今後は内部統制への対応やモバイルマーケティングの領域でも、モバイルソリューションに対する関心が一段と高まっていくでしょう。当社としても、さまざまな企業とコラボレーションをしながら、さらにサービスを開発していきたいと考えています。

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