Intel、UMPC向けプラットフォーム発表
「Intel Ultra Mobile Platform 2007」はモバイルインターネットデバイスやUMPC向けのプラットフォーム。夏にPCメーカーから搭載システムが提供される。
米Intelは4月18日、北京で開催のIntel Developer Forum(IDF)でノートPCおよびモバイルインターネットデバイス(MID)に関する技術について説明した。
同社は5月にCentrinoの次世代版「Santa Rosa」を投入する。同製品は次世代Core 2 Duo、Mobile Intel 965 Expressチップセット、Next-Gen Wireless-N Network Connection、Intel 82566MMおよび82566MC Gigabit Network Connection、オプションのIntel Turbo Memoryを組み合わせたもの。Intel Turbo MemoryはコードネームでRobson」と呼ばれていた技術で、フラッシュメモリを使って起動を高速化する。
2008年にはSanta Rosaに、45ナノメートルプロセスとHigh-kゲート絶縁膜を採用したデュアルコアモバイルCPU「Penryn」を組み入れ、同年内に電力効率を高めた「Montevina」プロセッサを投入する。Montevinaはコンポーネントが約40%小さいため、ミニノートやサブノートに理想的だとIntelは言う。またIntelはMontevina搭載ノートPCで初めて、オプションとしてWi-Fi/WiMAXソリューションを組み込む。
また同社は、MIDやUMPC(ウルトラモバイルPC)向けのプラットフォーム「Intel Ultra Mobile Platform 2007」(コードネーム「McCaslin」)を発表した。このプラットフォームはIntel A100およびA110プロセッサ、Intel 945GU Express Chipset、Intel ICH7U I/O Controller Hubをベースとしており、Asusや富士通、Samsungなどが夏にこれを採用したシステムを提供するという。
2008年前半には、MIDおよびUMPC向け次世代プラットフォーム「Menlow」を投入する。同社はIDFでMenlowの初のワーキングプロトタイプのデモを行った。Menlowは45ナノメートルプロセスとHigh-kを採用した「Silverthorne」プロセッサと、次世代チップセット「Poulsbo」を基盤とする。
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