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米運輸保安局、10万人の個人情報含むHDD紛失――組合が提訴
米運輸保安局が、現職員および元職員約10万人の個人情報を含むハードディスクを紛失。ずさんな管理に怒り心頭の組合が、同局を提訴した。
米国土安全保障省の下部組織である米運輸保安局(TSA)は5月7日、現職員および元職員約10万人の個人情報が記録されたHDDが一時紛失した事実を発表した。同HDDには2002年1月から2005年8月までの局員の記録(氏名、社会保障番号、生年月日、給与情報、銀行口座など)が保管されていたという。TSAはオフィス内で5月3日にHDDを発見、現時点ではデータが悪用された事実はないとしている。
これに対し、米国の公務員労組である米政府職員連合(AFGE)は8日、職員の個人情報紛失はプライバシー保護法に反するとして、TSAを相手取り、集団訴訟を起こした。
AFGEはTSAに対し、「Aviation and Transportation Security Act」とプライバシー保護法に準拠した新たなセキュリティ保護を導入、個人情報やデータを保管する移動可能な機器については、特に監視を強化するよう要求している。
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