IP PBXベンダー10社超、Office Communications Server 2007をサポート
音声通信サーバへの対応へIP PBXベンダーの採用表明が相次いでいる。MSは米国で開催中のInteropで明らかとした。
ラスベガス発――Microsoftが現地で開催されている「Interop」で、同社の「Office Communications Server(OCS) 2007」の互換性規格に関し、10社以上のIP PBXメーカーが採用を確約していることを明らかにした(関連記事)。
同製品のサポートを予定しているIP PBXメーカーは、Alcatel-Lucent、Avaya、Cisco Systems、Ericsson、Genesys Telecommunications Laboratories、Mitel Networks、NEC、Nortel Networks、Siemens Enterprise Communications、AudioCodes、Dialogic、Quintum Technologiesとなっている。
5月14日には、Microsoftと提携している9社の企業が、IP電話や会議用電話、USB電話、有線および無線ヘッドセットなど15種類の電話製品をリリースした。これらの企業には、Nortel Networks、NEC、Plantronics、Polycom、Samsungが含まれている。
同企業らは、2カ月前に登場した互換性規格をハンドセットやヘッドセットに適用し、OCS 2007および「Office Communicator 2007」との連携を実現している。
今年3月にリリースされたOCS 2007およびOffice Communicatorのパブリックベータ版は、すでに5万回以上ダウンロードされているという。
OCS 2007には、VoIP(Voice over IP)プレゼンス、インスタントメッセージング、電話会議などの機能が搭載されており、「Microsoft Exchange」に統合されている。
2004年にOCS 2007の前身である「Live Communications Server」のサポートを開始したMicrosoftのパートナー企業Mitelは、業界標準のSIP(Session Initiation Protocol)を利用した、同社の主力PBX製品と「Microsoft Exchange 2007 Unified Messaging」の連動に関して発表を行っている。
カナダのオンタリオ州カナタに本社を置くMitelの最高経営責任者(CEO)、ドン・スミス氏は、「Microsoft Exchange 2007にSIPを介して直接接続できる『Mitel 3300 IP Communications Platform』が世界中のMicrosoft Technology Centersで実装されたのは、われわれがMitelのソリューション群とMicrosoft Office Communications Server 2007のシームレスな統合を積極的に進めている証拠と言える」と、声明の中で述べた。
「当社の先進的なユニファイドコミュニケーション製品がMicrosoft製品に組み入れられ、各国の顧客がそうした製品を活用していけるようになることを、非常にうれしく思っている」(スミス氏)
上記ベンダーらは、OCS 2007との互換性が確立される時期については詳細を語っていない。
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