第7回 RRDtoolでグラフ化モニタリング:SNMPによるネットワークモニタリング「第2版」(4/8 ページ)
SNMPを使った機器のモニタリングには、統計を把握するためにグラフ化させることが一般的だ。今回の記事では、RRDtoolとフロントエンドツールを使って視覚化させる方法を解説しよう。
トラフィック情報は平均をとりたいので「RRA:AVERAGE」となる。15分間の平均とするなら、15分÷5分=3サンプル分の平均をとればよい。Unknownの許容率は、仮に50%(0.5)としよう。
30日分保存したいという設定は、15分で割って、30日×24時間×60分÷15 = 2880を指定すればよい。これらを設定するコマンドは、次のようになる。
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正しく作成されたかどうかは、infoオプションを使って調べることができる。
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値をRRDファイルに格納する
データベースができたなら、このRRDファイルに値を格納する。値を格納するには、次のようにupdateを指定する。
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タイムスタンプは省略することもできる。省略した場合には、現在時刻が使われる。
指定するデータ順序は、RRDファイルに定義した順となるが、次のように--templateオプションを使って、明示的にデータの並びを指定することもできる。
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SNMPと組み合わせるのであれば、もちろん、snmpgetコマンドを実行して、インタフェースを出入りするパケット数を得て、その値を上記のように埋め込んでrrdtoolコマンドを実行するプログラムを作るということになる。
実際にそのようにして作成したシェルスクリプトが、リスト1である。
リスト1では、snmpgetコマンドのオプションに「-Oqv」を指定している。これにより、純粋に値だけを取得できる。インタフェースに対応するMIBのOIDについては、「第5回 図解で知るSNMP――MIB情報のすべて」を参照してほしい。
ここではシェルスクリプトで処理しているが、Perlモジュールを使って、SNMPからデータを取得してRRDtoolに書き込むこともできる。
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実際にデータが格納されたかどうかは、前述のinfoオプションで参照できるほか、dumpオプションを使うと、XML形式でダンプできる。また、データが最後に格納されたタイムスタンプ値は、lastオプションで取得できる。
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