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図面や設計書の管理は「文書工房」で、サイバーテックがXMLDBソリューションを提供
サイバーテックは、XML技術を活用した製造業向けのコンテンツ管理ソリューション「文書工房」を発表した。
サイバーテックは6月4日、XML技術を活用し、図面や手順書、カタログなどの非定型コンテンツを管理するソリューション「文書工房」を発表した。主に機械メーカーなど製造業を行う中小企業を対象に受注を開始する。
文書工房は、非定型コンテンツをXML技術で階層化し、データベースに格納することで、企業が保有する製品図面の検索や入手にかかる時間を大幅に短縮したり、製品情報と関連文章が一度に入手できるなど、現場部門が抱える問題を解決できるソリューション。格納時に製品やコンテンツの属性をあらかじめ設定することで、新たな製品の追加、更新にも自動で対応する。
データベースから該当製品が特定できるほか、製品型番から関連するコンテンツを検索できるなど、製品とコンテンツをひも付けることができるのが強み。
1999年から一貫してXMLデータベースを提供してきた、同社の橋元賢次代表取締役社長は「特に部品表や半定型文書が数多く存在する製造業こそXMLデータベース利用に適した分野であると判断し、特定市場に向けたソリューションの開発に注力している」と背景を説明。国産XMLデータベースベンダーとして、製造業のものづくりをXML技術で支えていく方針を示した。
価格は、XMLデータベースの「Cyber Luxeon」、Webアプリケーションモジュール、システム化コンサルティング、XMLデータ設計が含まれる基本セットで、745万円(税抜き)となる。
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