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グーグルが本格参戦、SaaS市場が一大激戦区に(2/3 ページ)

SaaS市場での主導権を握ろうと、新興ソフトベンダーに、マイクロソフト、オラクル、SAPといった巨大ソフトベンダーが対抗し、さらにはグーグルが本格参入。一大激戦区になりつつある市場の行方は?

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巨大ベンダーがこぞって市場参入

 これまで「製品」だったソフトを「サービス」として提供するSaaS。セールスフォース・ドットコムが牽引してきたこの市場では、今や世界で40社を超える専業ベンダーが存在しているといわれる。米調査会社のガートナーによると、世界のSaaS市場は06年の63億ドル規模から、11年末には193億ドルへと、今後5年間で3倍以上にも膨らむ見通し。

 まさしく超有望な成長市場とあって、ここにきてマイクロソフト、オラクル、SAPといった巨大ソフトベンダーも本腰を入れ始めた。マイクロソフトは個人向けのウェブアプリケーションサービス「Windows Live!」や企業向けの「Office Live!」をSaaS形態で提供。オラクルおよびSAPもCRMをはじめとした自社のパッケージソフトをSaaS形態で提供している。

 そして、今年2月にはいよいよグーグルが、電子メールやワープロ、表計算機能などの業務ソフトに管理機能を併せてSaaS形態で提供する企業向け新サービス「Google Apps Premier Edition」を擁し、本格参入することを明らかにした。同社は06年8月からGoogle Appsの無償版「Google Apps Standard Edition」を提供しており、全世界で10万社以上が利用中だという。新たに提供するGoogle Apps Premier Editionは企業向けの上位版となるもので、Standard Editionとは異なり、電子メールの操作画面上の広告を表示しないようにするといったことを可能にしているという。

 また、IBMもグループウェア「Lotus Notes/Domino」をはじめとしたロータスブランドのソフトを、今年内にもSaaS形態で提供する計画だ。

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