iGoogleで旬のネタを企画に活用する:企画マネジメント 「行き詰まり」解決法(2/2 ページ)
Web2.0の先頭を走るGoogle。単なる検索サイトとしてしか利用していない人も多いかもしれないが、Web2.0の技術を利用した各種サービスがすでに利用できる状態にある。Googleの強力な情報収集能力と、Web2.0の技術を合わせたサービスは、必ずアイデアの創出に役に立つだろう。
旬のネタに日ごろから触れておく
iGoogleにおける情報はGoogleが収集したものだけではない。「Google Reader」と組み合わせれば他のサイトの情報もiGoogleのページに集約することができる。
Google ReaderはRSSを収集するGoogleのサービスだ。RSSとはWebサイトの要約を発信する仕組みで、最近は多くのニュースサイトなどがサポートするようになっている。
RSSとReaderの活用事例として「いま現在ブログで話題になっているキーワード」を収集する例を紹介しよう。
kizasi.jpはいまブログで話題になっているキーワードを収集するサービスを行っており、そのデータをRSSでも発信している。
kizasi.jpのRSSを自分のGoogle Readerに登録し、さらにGoogle ReaderをiGoogleに登録すれば、iGoogleの情報の1つとして「いまホットなキーワード」が読めるようになる。
このように、iGoogleをカスタマイズすれば、自分だけの情報を集める強力なツールに仕立てられる。iGoogleはレイアウトのカスタマイズも自在にでき、さらに情報が増えてきたならタブを増やしてページ分けするなどのカスタマイズも可能だ。
このようなiGoogleの活用は、「今解決しなければならない企画に関する課題」についてすぐに役立つわけではない。ただ、日常の中で、あらゆる分野の旬の話題を短時間でチェックできるというのは、非常に便利な道具だといえる。事実関係などの真偽については、企画に利用する場合改めて確認する必要があるし、一部の偏った意見だけを取り入れてしまうという危険もあるが、安易な利用さえ気をつければ「発想」に役立てることは十分に可能だ。
また企画づくりに行き詰ったとき、テーマを別の見方で見直すことも重要だが、そんなとき、iGoogleの画面からニュースなブログの話題などから新しい見方を探り出すこともできる。参照記事
ただし、「おい、こんな話題知ってるか」と仕入れたばかりのネタを、ことあるごとに披瀝するのは控えたほうがいい。企画会議を開く前にネタバレ、というのでは格好がつかない。
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