イーモバイルの契約数は約5万件――Huawei製端末でペースアップを狙う
イー・モバイルの契約件数は約5万件――同社社長兼COOのエリック・ガン氏が「D01HW」「ライトデータプラン」の発表会見で契約数を明らかにし、順調な加入者の伸びをアピールした。
イー・モバイルの加入件数が、6月1日段階で約5万件に達したことが分かった。6月22日に行われた「D01HW」「ライトデータプラン」の発表会見において、同社代表取締役社長兼COOのエリック・ガン氏が明らかにした。
料金プラン・端末の選択肢を広げ、加入者増を目指す
加入者の内訳は、約2万件が「EM・ONE」ユーザーによる契約で、約3万件が「D01NE」「D01NX」などデータ通信カードの契約になるという。個人・法人の比較ではほとんどが個人契約で、狙い通りビジネスコンシューマー層を取り込んでいる。また、法人需要の場合は提案から契約までの期間が長いため、今後は法人比率が伸びてくるだろうと予測している。
同社は2007年度中の30万契約獲得を目標としており、9月末の上半期までに10万契約を目指す。3月31日の開業から約2カ月で5万件というペースは「計画通り」(ガン氏)で、今年度中の30万契約を目指すにはスローペースではないかという質問に対しては「開業時のサービスエリアは東名阪の一部と限定的だった。今後は既存エリアの拡張のほか、北海道や東北、中国・九州でサービスを開始する。エリアが全国規模に拡大することで様子見だったユーザーの契約が増えるだろう」(ガン氏)と述べた。エリアの拡大に加え、低価格の料金プランと新端末をリリースすることで、ユーザーの選択肢を広げ契約増を加速させる考えだ。
D01HWについては、「サービス開始後、多くのMacユーザーの方からお問い合わせを頂いた。現在の我々のターゲットはビジネスコンシューマーだが、ビジネスシーンでMacを使う方が少なくないことは承知しており、D01HWがその期待に応えるだろう。また、ほとんどのデスクトップPCにはPCカードスロットがなく、従来のデータ通信カードは使うことができなかった。D01HWはUSB接続で、より多くのPCで利用できる」(ガン氏)と、その高い汎用性をアピール。さらに、開業時に開発発表したExpress Card/34タイプの「D02OP」を7月末に発売すると述べた。、
全世界200万台の販売実績
会見には、D01HWの供給元であるHuawei Technologies Japanのマネージングディレクター ヤン・リダ氏も出席した。Huaweiはイー・モバイルが基地局ベンダーとして採用しており、D01HWがコンシューマー向けとしては国内初参入の製品となる。
D01HWは、主にヨーロッパで「E220」という型番で流通しており、VodafoneやTelefonica、TELECOM Italiaなどのオペレーターが採用しているという。ヤン氏は「D01HWは、5月末現在で全世界200万台の出荷実績を誇る製品で、半年前にイー・モバイル会長兼CEOの千本氏からイー・モバイル端末として興味があるとお話をいただいた。その際、1つの要求としてMac対応を求められ、新たに開発を行った」と、千本氏の説得行脚を伺わせる開発エピソードを披露。さらに「例えば、モバイル環境が必要な出張時には無線LANがあるホテルを探したり、施設の有料ネット接続サービスへ入る必要があった。しかしD01HWであれば、いつでもどこでも高速なネット接続が行える。さらに、WindowsとMac OS、ノートPCとデスクトップPCの双方に対応しており、1台で社用・私用の垣根を越えて利用できる」と、USB接続タイプのメリットを強調した。
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