サイオス、「誰もが使える」プロジェクト管理ソフトをOSSで公開
サイオステクノロジーは、プロジェクト管理のWebアプリケーション「ProjectKeeper ベータ版」をオープンソースとして公開した。
サイオステクノロジーは7月4日、プロジェクト管理のWebアプリケーション「ProjectKeeper ベータ版」をオープンソースソフトウェア(OSS)としてApache Software Licenseの下で公開した。正式版となる「ProjectKeeper Ver.1.0」は8月中にリリース予定。
ProjectKeeperは、プロジェクトスケジュール管理、プロジェクト実績入力、ダッシュボード、グラフ作成、帳票作成、マスターメンテナンスといったプロジェクト管理に必要な機能が含まれる。プロジェクトの進ちょく状況やメンバーの稼働状況をWeb上で自由に入力でき、メンバー全員で即座に情報を共有できる。情報はサーバで一元管理するため、案件ごとにデータファイルが分散することはない。
これまでのプロジェクト管理は、マイクロソフトの「Microsoft Office Project」に代表されるクライアント版のソフトウェアが多く利用されてきたが、高額なのに加え、スタンドアロン環境での利用が多く、マネジャーが情報を一元管理できないなど問題があった。
同社販売促進部 グループマネジャー 宮崎哲明氏は「誰もが使いこなせることを重視し、必要最低限の機能を導入した」とプロジェクト管理ソフトウェアの特徴を説明した。
動作対象OSは、Windows Server 2003、Red Hat Enterprise Linux、SUSE Linux Enterprise Server。なおベータ版の稼働は別途アプリケーションサーバの「WebSphere Application Server Community Edition」と、DBMS「DB2 Express-C」のインストールが必要(いずれも無償)。正式版は、Apache Tomcat、PostgreSQL、JBoss、MySQLなどのOSSミドルウェアに対応する。
なお正式版はサブスクリプション形式(年間課金方式)でサポートサービスが提供される。料金は50ユーザー当たり年間60万円。50ユーザーを超える場合、10ユーザー当たり年間9万6千円が別途必要。ProjectKeeperは同社のWebサイトからダウンロードできる。
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