ローランドがインフラ再構築 NetScreenを統合セキュリティ装置へリプレース
ローランドは、ジュニパーネットワークスのNetScreenをSSGへと置き換え、ネットワークのセキュリティ強化を図った。
ジュニパーネットワークスは7月12日、電子楽器メーカーのローランドがファイアウォールとして統合セキュリティ製品「Secure Service Gateway(SSG)500」シリーズを導入したと発表した。ローランドはネットワークインフラの再構築に当たり、従来導入していたジュニパーのファイアウォールアプライアンス「NetScreen」を置き換えた。新しいネットワークは1月よりカットオーバーしている
ローランドでは、インターネット公開用サーバを置くDMZ、子会社やグループ会社向けの共有サーバを置くネットワーク、社内ネットワークの各セグメントを分けるファイアウォールとしてNetScreenを10台以上利用していた。
今回、同社は全社規模でネットワークインフラを再構築するに当たりネットワーク構成を見直し、これまでのファイアウォール構成をインターネットとDMZ/内部セグメントを中継するセグメントを隔てる外部ファイアウォール、共有サーバと社内ネットワークを隔てる内部ファイアウォールの二重構成に変更。外部用に「SSG 520」、内部用に「SSG 550」をそれぞれ新たに採用した。
SSGシリーズは、ファイアウォール/VPN、IPS(不正侵入防御)機能とWANルーティングの機能を併せ持つ中〜大規模サイト向けセキュリティアプライアンス。ローランドでは機器選定の理由として、SSGがNetScreenよりもパフォーマンスが優れている点を挙げている。また、SSGがNetScreenと共通のOSを搭載し、管理インタフェースが統一されているため、運用の負荷を軽減できたとしている。ローランドでは今後、SSGをVPN装置としても利用する予定。
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ジュニパーネットワークスは、IDP(不正侵入検知/防御)とファイアウォール向けのOSの最新バージョンをリリース、アプリケーションを「認識」する機能が備わった。
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