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徳島大学病院、電子カルテシステムにATOKを導入
徳島大学病院は電子カルテシステムにジャストシステムの「ATOK」と「医療辞書 for ATOK」を導入したと発表した。
徳島大学病院は7月19日、電子カルテシステムにジャストシステムの日本語入力システム「ATOK」と医療用語を約22万語収録した「医療辞書 for ATOK」を導入したと発表した。徳島大学病院では、NECの医療情報ソリューション「MegaOak」をカスタマイズした電子カルテシステムが利用されているが、それを補完する役割となる。
電子カルテシステムは、カルテの長期/大量保存やカルテ紛失の防止など、管理における物理的な問題を解消する。また院内がネットワーク化され、任意の場所でカルテを呼び出すことができるなど、さまざまな利点を持ち、導入の拡大が期待されている。電子カルテは記述の透明性や患者への公開性が求められるため、医師は多くの文字情報を分かりやすく正確に記録しなければならない。
今回、「ATOK」と「医療辞書 for ATOK」を導入したことで、医療用語や略語の変換、薬品や商品名から一般名称への変換ができるなど、医療情報の正確な入力が可能となる。また情報を入力しながら薬品の概要を参照したり、医師個人がよく使う単語や文章を独自の略語で登録することもできる。
現在、徳島大学病院内の約1000台の全端末にATOKと医療辞書 for ATOKが導入されている。医師は個人IDを使うことで、院内のあらゆる端末で個人の入力環境が利用できるという。
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