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恐怖の停電対応で男子更衣室に侵入!?女性システム管理者の憂鬱(3/4 ページ)

1年のうちで、システム管理者がかかわっていることさえ意識されない、地味な定例イベントがある。それは停電対応だ。だがこれは、たくさんの貴重な経験が積める修行の場とも言える。

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 もうすぐ8時。早い社員はそろそろ出社してくる時間だ。焦りがだんだん募ってくる。「今、自分は何をすべきなのか、考えろ、考えろ」――頭の中のもう1人のシステム管理者が余計にわたしを焦らせる。そうだ、停止する前にこのサーバのバックアップを取っていた! 取りあえずそれをほかのサーバにリストアして、ユーザーに周知しよう。これで、サーバの故障対応については時間稼ぎができるとほっとしたのもつかの間、ほかにもやらなければいけないことが山ほどあることを思い出した。

 それからは、ダッシュで各部屋を回りすべてのプリンタの電源を入れ、動作確認を行った。10台あるプリンタは、メーカーも型番もばらばら。中の1台が、変なメッセージを表示したまま一向に使用可能な状態にならなかった。どうやら、ネットワーク設定が初期化されてしまったらしい。

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 「マニュアル、マニュアル!」と大慌てでそのプリンタのマニュアルを探していると、今度はユーザーからPCが立ち上がらないという知らせを受けた。

 あ、運用チームにも停電対応が終わった連絡をしなければ。それに壊れたサーバのメーカーにも連絡しないと。あ、でもあのメーカはもうないんだった、吸収合併したメーカーに連絡すれば対応してくれるのだろうか? 普段意識しないで済んでいたことが、ここぞとばかりに束になってわたしに襲いかかってくる。1つずつ片付け、なんとか普段どおりの状態に戻るころには、すっかり停電アレルギーになっていた。

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