CEO、CIO、CFO……、あまたある「CxO」職にまた1つ新たな職種が追加されそうだ。
マイクロソフトが9月1日付けで新設する「チーフ・クオリティー・オフィサー」略して「CQO」。樋口泰行代表執行役兼COOの直轄として設けられたこの職に就任したのは、前職は日本HPでサーバ関連事業に従事していた牧野益巳氏。
CQOの役割は、同社が提供する製品・サービスに関して、開発、営業、サービス、マーケティングなどの各部門で、日本市場に適した形での品質向上を図ること。具体的には、新製品の開発段階における検証作業、製品出荷前におけるパートナーソリューションとの最適化作業などの強化、さらに障害発生時のサポートサービスの品質向上、適切な技術情報の発信など、多岐にわたる。
品質に対して厳しい要求を行う日本の顧客に対する同社の姿勢を示したものだといえる今回の施策。製品そのものから、トラブル対応に対する品質など、広範囲で品質を保証するために、トップを据えて横断的に取り組む。
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