米Oracleが9月20日に発表した同社第1四半期(6〜8月期)決算は、売上高は45億ドルで前年同期比26%増、純利益は同25%増の8億4000万ドル(1株当たり16セント)だった。
分野別では、ソフトウェア収入が同26%増の35億ドル、サービス収入は同25%増の11億ドル。ソフトウェア収入の中でも、新規ソフトウェアライセンス収入が同35%増で、「過去10年で最高の伸び」を記録した。
チャールズ・フィリップス社長は、同社がアプリケーション販売でSAP以上の成長を遂げているとコメント。Oracleの「ハイエンドの、業界特化型ソフトウェア市場への拡大」を目指す成長戦略が、SAPの「小規模企業へのソフト販売へと下りていく」戦略とは逆のものとの見方を示した。ラリー・エリソンCEOは、データベース市場に続きミドルウェア市場でもIBMに挑み、年末までにトップの座をうかがいたいとしている。
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