感染マシンのアイコンをパンダの図柄に変えてしまう、いわゆる「お祈りパンダ」ウイルス(Fujacks、中国名「熊猫焼香」)を作成・配布した罪で起訴された男4人が、中国で実刑判決を言い渡された。
お祈りパンダは、オンラインゲームのプレイヤーからユーザー名とパスワードを盗み出すウイルス。中国を中心に感染を広げ、お線香を手にささげ持つパンダのアイコンで有名になった。
セキュリティ企業Sophosによると、中国湖北省の裁判所は、同ウイルスの作者とされるリ・ジュン被告(25)に禁固4年、残る3被告に1〜2年6カ月の禁固刑を言い渡した。
「中国当局がサイバー犯罪訴追の行動を起こしたのは歓迎すべきことだ」とSophosは評価。中国で作成されるマルウェアはMMORPGのユーザー情報を盗み出すものが突出して多く、攻撃者らは盗んだ情報を売って不正な利益を得ていると指摘している。
関連記事
- お祈りパンダのウイルス作者ら4人、中国で起訴
「お祈りパンダ」の作成・配布にかかわったとされる男4人が中国で起訴された。 - お祈りパンダに要注意――McAfeeがウイルス警告
手を合わせて祈るパンダのアイコン。実はウイルスファイルが隠されているという。 - 「お祈りパンダ」のブリーダー、中国で逮捕
- 作者逮捕後も……中国で「お祈りパンダ」また出現
- お祈りパンダの駆除効果は? 作者手製のツールを検証
- Skypeワームに人気ゲームを狙った亜種が出現、ユーザー履歴を記録
ティーンに人気のMMOゲーム「RuneScape」を狙い、ユーザーの全行動を記録するキーロガーの機能を併せ持った亜種が出現した。
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.