オープンソースに関する一般ユーザーの常識【導入編】:Undocumented savvy(1/3 ページ)
オープンソースに関する疑問点などをFAQ形式でお届けする本連載。今回は、オープンソースソフトウェアの使い方などを調べる際の常識を取り上げる。
Linuxを筆頭に、オープンソースソフトウェアの利用は当然のこととなってきた。ここで問題となるのが、ライセンスやコミュニティーなど、オープンソース特有の決まり事である。前回の【導入編】に引き続き、オープンソースソフトウェアの使い方などを調べる際の常識を取り上げる。
今回取り上げるトピック
- ソフトウェアの検索サイト
- 導入したソフトウェアのドキュメントディレクトリ
- locateコマンドによるファイルの検索
- オンラインマニュアルの読み方
- manページの検索
- Infoファイルの読み方
ソフトウェアの検索サイト
Q いろいろなソフトウェアを検索してみたいのですが、どこを手がかりにすればよいでしょうか?
ソフトウェア関連情報サイトfreshmeatが便利です。このサイトにおいても、キーワード検索とディレクトリ型検索が提供されています。
また、世界最大規模のオープンソースホスティングサイトSourceForge.net*にも、ソースコードリポジトリ*がある場合が多いです。
SourceForgeでは、各ソフトウェアのプロジェクトページは、「http://sourceforge.net/projects/<プロジェクト名>/」というURLで統一されているので、探したいソフトウェアの名前が分かっている場合には直接アクセスするとよいでしょう。
導入したソフトウェアのドキュメントディレクトリ
Q 導入したソフトウェアのドキュメントを探すにはどうすればよいですか?
パッケージシステムを使用している場合は、特定のディレクトリ以下にドキュメントがまとめられているケースがあります。多くのディストリビューションでは、/usr/share/docディレクトリや/usr/local/share/docディレクトリがそれに当たります。
また、インストールディレクトリにdocディレクトリが存在するソフトウェアもあります。そちらを確認するのもよいでしょう。
locateコマンドによるファイルの検索
Q 通常まとめられている場所以外にあるファイルを探す場合、どのような方法がありますか?
locateコマンドが使える場合があります。このコマンドは、あらかじめ作成されたインデックスを基に、検索キーワードに該当するファイル名の一覧を表示するコマンドです(実行例1)。
locate <キーワード>
ただし、インデックスが作成されていない場合、locateコマンドは実行できません。一般的な設定では、深夜もしくは早朝にupdatedbコマンドによってインデックスを生成しています。
*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***
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このページで出てきた専門用語
SourceForge.net
http://sf.net/という省略されたドメイン名も利用可能で、ここへアクセスするとhttp://sourceforge.net/へリダイレクトされる。
リポジトリ
貯蔵庫や格納庫という意味で、ここでは各ソフトウェアのソースコードが格納されている場所を表している。
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