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オープンソースに関する一般ユーザーの常識【導入編】Undocumented savvy(3/3 ページ)

オープンソースに関する疑問点などをFAQ形式でお届けする本連載。今回は、オープンソースソフトウェアの使い方などを調べる際の常識を取り上げる。

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manページの検索

Q 正確なコマンド名などが分からない場合、キーワードによってmanページを検索することは可能ですか?


 manコマンドに「-k」オプションを指定することで、キーワード検索ができます。キーワード検索は、コマンド名や1行説明の中でキーワードに該当するものの一覧を表示します(実行例2)

man -k <キーワード>


*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

実行例2 キーワード「namazu」による検索

 なお、「-k」オプションは、aproposコマンド*を実行した場合と同等の意味を持っており、<キーワード>には正規表現*が指定可能です。

apropos <キーワード>


 同様の機能を提供するものとしてwhatisコマンドがあります。これはmanページの要約をデータベースに格納しておき、そこに含まれるキーワードによって検索するものです。状況に応じて各コマンドを使い分けるとよいでしょう。

Infoファイルの読み方

Q ツールに付属するドキュメントがInfo形式というもののようです。これを読むにはどうしたらよいですか?


 Info形式のファイルは、GNU Projectでよく用いられる階層構造を持ったドキュメントです。これを読むにはEmacsのinfoモード、もしくはinfoコマンドを使用します。

 例えば、infoコマンドを使う場合は、

info <Infoファイル>


という書式で<Infoファイル>を指定し、表示された内容に沿って各種キー操作を行います(図2)。この操作は特殊なので、慣れていないと扱いづらいかもしれません。表2に示す操作を覚えておけば、ある程度利用できるでしょう。

図2
図2 「info info」を実行した画面
キー操作 内容
Space ページのスクロール
Backspace、Delete ページの逆スクロール
Tab 次のリンク項目へ移動
Enter リンク先へ移動
u 1階層上へ戻る
q 終了
表2 infoコマンドにおける主なキー操作

*** 一部省略されたコンテンツがあります。PC版でご覧ください。 ***

このページで出てきた専門用語

aproposコマンド

Debian GNU/Linuxなどでは従来のmanではなく、man-dbを使用しており、aproposコマンドに各種オプションが追加されている。

正規表現

通常の文字と、メタキャラクタと呼ばれる特別な意味を持つ記号を組み合わせて文字列のパターンを表現する表記法。


本記事は、オープンソースマガジン2005年5月号「オープンソースの常識」を再構成したものです。


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