スマートフォンをGoogleサービスで“武装”せよ:モバイル機器からのネットワーク快適利用術(4/4 ページ)
スマートフォンをノートPC代わりに活用したい――その発想にとらわれていると行き詰まることもある。発想をガラリと変え、スマートフォンをWebサービスのフロントエンドに仕立てると、意外なメリットが見えてくる。
だが、方法がないわけではない。「GooSync」というサービスを利用すれば、Googleカレンダーとスマートフォンの「予定表」とを同期させることができる。GooSyncは専用のアプリケーションをスマートフォンにインストールしておけば、ワンタッチでカレンダーをアップデートできる。
GooSyncを使うには、GooSyncのサイトでユーザー登録を行いアカウントを取得。取得したアカウントで同サイトにログインして初期設定を行う。あとは、スマートフォンで再度アクセスし、Windows Mobile(タッチパネル用)の同期ソフト「GooSync Client」をダウンロードしてインストールする。
GooSync Clientを起動して「Extra」をタップし、GooSyncのアカウントを入力するとソフトウェアの初期設定は完了だ。あとは「Start」をタップすれば、Googleカレンダーの情報とスマートフォンの予定表が同期する。もちろん、スマートフォン側で入力した予定もGoogleカレンダーに反映される。
なお、Googleカレンダーは「設定」の「カレンダー」タブで「このカレンダーを共有」を設定すれば、任意のGoogleユーザーとカレンダー情報を共有することができる。スマートフォンからのWebアクセスで直接利用することがベストなのは確かだが、現状でも同期ツールを使えば十分実用になるのだ。
以上、スマートフォンでのGmailとGoogleカレンダーの活用について紹介した。現時点での問題は、GoogleのWebサービスがまだまだPCユーザーメインであり、簡易グループウェア「Googleグループ」など、多くのコンテンツがAjax、あるいはJavaScriptを多用したページで構成されていること。この問題が解消されれば、いずれはほかのサービスも、Gmailと同様にスマートフォンからWebベースで利用できるようになるはずだ。
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スマートフォン | Gmail | Googleカレンダー | Windows Mobile | Advanced/W-ZERO3[es] | Ajax | SSL | ウィルコム | Opera | JavaScript
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