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MS、Eolasからライセンス取得でIEの「余分な1クリック」解消へ
Microsoftが、米Eolas Technologiesから技術ライセンスを取得。ActiveXコントロールを使ったページの閲覧で必要だった「余分なクリック」が不要になる。
米Microsoftは11月8日、米Eolas Technologiesからライセンスを取得し、Internet Explorer(IE)の「ActiveX対応」に変更を加えることを明らかにした。現在、ActiveXコントロールを組み込んだWebページをIEで閲覧するには、最初にマウスを1回クリック必要があるが、変更後はこの「クリック起動」が不要になる。
クリック起動プロセスは、MicrosoftとEolasとの特許訴訟に対処するために、2006年4月に追加されたもの。今回のライセンス取得により、クリック起動なしでActiveXコントロールの処理が可能になる。
この変更は、2008年4月に公開予定のIE累積アップデートに反映される予定。2007年12月にMicrosoft Download Center経由でプレビューリリースする予定。また、Windows Vista SP1およびWindows XP SP3の次回プレリリース版にも反映される。
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