他人の無線LAN(Wi-Fi)にただ乗りしたことがあるユーザーは5割以上――。セキュリティ企業のSophosが実施した調査でこんな実態が判明した。
調査は英紙Timesの委託でSophosが実施し、560人から回答を得た。他人の無線LANにただ乗りしたことがあると答えたのは54%で、ないと答えた46%を上回った。
Sophosによると、家庭の無線LANはパスワードや暗号で保護されていないケースが多く、近所の人や通行人が自由にただ乗りできる状態になっている。企業ではセキュリティがかけられていても、自宅など社外から接続する従業員が弱点になる可能性があるという。
もしも隣人が無線LANにただ乗りして映画や音楽を違法ダウンロードしていれば、接続速度が低下したり、ダウンロード制限に影響する可能性もあるとSophosは指摘。通信を傍受されたり個人情報が盗まれるのを防ぐためにも、企業も家庭も無線LANを強力な暗号で守るよう、対策を促している。
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