ホテルや空港などでWi-Fi(無線LAN)接続の人気が高まっているが、「無料」をうたったサービスには注意した方がいいと、ロシアのセキュリティ企業Kaspersky Labが呼びかけている。
Kaspersky Labのブログ筆者はオランダ・アムステルダムの空港で乗り換え便を待つ間、利用できるWi-Fi接続を検索し、画面に幾つかの候補が表示された。
そのうち2件は正規のWi-Fiだったが、「Free Public WiFi」「US Airways Free WiFi」と表示された2件は、実際にはWi-Fiアクセスポイント(AP)ではなく他人のコンピュータで、ユーザーをだましてアクセスさせる目的で、意図的に無料接続を思わせるような名称を付けたものだった。
このようなネットワークにアクセスすれば、自分のトラフィックを傍受され、パスワードなどの個人情報を盗まれたり、ネットワークレベルのエクスプロイトを使ってコンピュータをハッキングされる恐れもあるという。
偽のWi-Fiリンクを見分けるには、「Free Wifi」「Free Internet」などの名称が付いたもの、APではないアドホックネットワークに注意することだとブログでは解説している。
さらに安全のため、公衆無線LANではVPNリンクを使うこと、メールを読むには暗号化されたIMAP接続のみを使うこと、ファイアウォールやIPS(不正侵入防御システム)などのセキュリティ対策を導入することを奨励している。
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