メルー、11n対応APを2008年2月に国内投入
メルー・ネットワークスは、300Mbpsの高速無線通信を実現する、企業向けIEEE 802.11n対応アクセスポイント(AP)を来年2月にリリースする。
無線LANベンダーのメルー・ネットワークスは12月11日、次世代高速無線LAN規格「IEEE 802.11n」ドラフト2.0に対応した無線LANアクセスポイント(AP)「AP300」シリーズを国内で2008年2月にリリースすることを明らかにした。価格などは未定。
同社は6月に開催されたネットワーク総合イベント「Interop Tokyo 2007」において、シャーシ型無線LANコントローラ「MC5000 Controller」やAP300などで構成される11n対応製品群を発表していた(詳細記事参照)。そのうち、MC5000は同月に出荷済みで、AP300の国内リリース時期は未定となっていた。
AP300は3×3 MIMOによる理論値300Mbpsの高速通信が可能。業界団体Wi-Fi Allianceが11nドラフト2.0製品の相互接続性を保証する「Wi-Fi CERTIFIED 802.11n draft 2.0」プログラムの認定を受けているが、「11n規格標準化時にソフトウェアのアップグレードだけで対応する」(プロダクトマーケティング バイスプレジデントのスティーブ・トロイア氏)としている。
また、無線コントローラとAP間のデータトラフィックからコントロールトラフィックを分離、トラフィックの分散管理を可能にすることで既存環境の11n環境への移行を容易にする無線LANコントローラOSのオプション機能「3TDS」については、現状具体的な需要は見込めず、2008年上半期中に出荷予定だという。
シスコシステムズ、アルバネットワークスに続き今回、メルーがAP製品を投入することにより、主要な企業向け11n製品がほぼ出そろったことになる。
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