矢野経済研究所は、ICタグの国内における需要の予測を発表した。枚数、金額ベースともに順調に増加する見込み。
07年度は06年度比161%の5150万枚。10年度には2億2400万枚、12年度には17億9200万枚に増えるという。金額ベースでは、07年度の予測は77億円、10年度は179億円、12年度は358億円となり、5年で約5倍に成長する見通しだ。
07年度の分野別需要では、輸送や倉庫関連の物流分野が25.2%でトップ。小売関連などの流通分野が19.4%、製造分野が13.6%と続く。以下、アミューズメント関連分野が9.7%、レンタル・リース関連分野が2.9%、その他が29.1%となった。
10年度〜12年度にかけて、宅配便伝票や配送ラベル、トレーサビリティ(生産履歴の追跡可能性)管理、航空手荷物タグ、商品管理用タグなどでの用途が見込まれるという。
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