日本HPは1月28日、中小規模企業向けのタワー型ブレードエンクロージャを発売した。
「HP BladeSystem c3000 タワーエンクロージャ」を発売した。幅34センチ、奥行き87センチ、高さ54センチの筐体で、最大8台のブレードサーバを収容できる。底部にはオフィス内を移動できるキャスターが付いている。電源は100ボルトに対応する。
筐体の前面には、サーバの稼働状況や修理方法などを表示するディスプレイや、複数サーバで同時に利用できるDVDドライブを持つ。サーバブレードだけでなくテープブレードやストレージブレードも挿入できる。背面には冷却ファンを6個搭載している。サーバやストレージの管理担当者がいない中小企業でも、サーバ周りの機能を一括で管理できる。
ネットワークにつなぐことでPCからの遠隔操作が可能になる。従来サーバの導入にはラックや切り替えスイッチ、サーバ専用のキーボードやマウスが必要だったが、PCのブラウザから操作できるようになる。
エンタープライズ ストレージ・サーバ事業統括のISSビジネス本部プロダクトマーケティング部に勤める山中伸吾氏は「重くて移動できないというタワー型ブレードエンクロージャの問題を解消した。(ネットワークにつなぐ)ケーブル1本あれば置き場所は自由」と製品の特徴を述べた。
同製品の基本仕様は、日本HPが2007年9月に出荷した高さ6Uのラックマウント型エンクロージャ「HP BladeSystem c3000 エンクロージャ」と同じ。
価格は61万7400円から。1月下旬より出荷する。
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