ニュース
「われわれのビジネスモデルは世界で唯一」――楽天ヨーロッパが設立
楽天が欧州進出を本格化する。3月末までにルクセンブルグに現地法人を設立し、eコマース事業の拡大を目指す。
楽天は2月7日、ルクセンブルグを中核拠点とした現地法人「楽天ヨーロッパS.a r.l.」を3月末までに設立すると発表した。資本金は1億円。今後2〜3年以内に、イギリスやフランスなどヨーロッパ数カ国でインターネットショッピングモール「楽天市場」事業を展開する。三木谷浩史社長は、最終的に日本の数倍の流通総額にしたいとした。
楽天ヨーロッパは、戦略立案や人事、システム開発、物流などの機能を持つことを検討する。順次、追加投資するとともに、数十人規模の人員増強を図る。
ルクセンブルグを欧州事業の拠点にした理由について、三木谷氏は「国民の大半がマルチリンガル」「地理的にヨーロッパの中心」「物流に優位なロケーション」を挙げた。
「楽天のビジネスモデルは、世界でも楽天しかない。欧州でも(eコマース分野の)市場は十分に拡大できる」と三木谷氏は強い自信をのぞかせた。日本で培ったノウハウを現地化して、どう展開していくか考えたいとした。
ルクセンブルグ大公国のジャン=クロード・ユンカー総理大臣は、「欧州の入り口として外国企業の進出は嬉しく思う」と強調した。
関連記事
- 日本のインターネット企業 変革の旗手たち:課題設定力と渇望感がビジネス成長を支える
昨年創立10周年を迎え、楽天はさらに事業領域を拡大させる。ネットにビジネスの礎を築いたパイオニアの、そのビジネス創出の源泉は常に手の届かないところに目標を定めようとする企業文化だった。 - 楽天、仙台市にゴールデンイーグルスほか各事業のシステム開発拠点を設置
- ネットの中と外をつなぐIPサービスを目指す、楽天の三木谷社長
- 楽天市場のガジェット、Vistaに対応
関連リンク
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.