アドビ システムズは2月8日、ナレッジワーカーの資料作成や管理を調査し、結果の一部を発表した。ナレッジワーカーの業務における課題把握を狙いとしている。
事前確認が必要な資料を作る場合、ナレッジワーカーは1文書当たり平均2.5人以上の確認を通していることが分かった。確認人数は行政機関が3.1人、製造業界が3.0人とほかの業界を上回った。
電子文書の共有における課題は「ファイルサイズの制限で電子メールに添付できない」が42%でトップ。「資料のバージョン管理」が37%、「資料送付先にファイルを開くソフトウェアがない」が32%と続いた。
ナレッジワーカーの85%が、機密情報を含む文書やファイルを持っていると答えた。その中の20%は機密保持のツールや手段を持たず、機密保持に自信がないと回答した。
機密保持の方法は「ファイルにパスワード保護を設定する」(53%)、「PDFファイルで共有する」(48%)、「紙で情報を共有する」(27%)が上位を占めた。
建築・建設、製造、金融サービス、行政、ヘルスケア、法曹といった業界を対象に、米国に在住する18歳以上のフルタイム労働者1542名を調査した。ワードプロセッサや表計算などのソフトウェアを使用して、従業員などと共同で文書を作成・共有する業務を担当する人をナレッジワーカーとして定義した。
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