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東横インに200Mbpsの高速通信を実現するモデムを導入 住友電工
住友電工はテレビ用同軸ケーブルを用いて高速ネットワーク環境を実現する同軸モデムを東横インから受注した。
住友電気工業(住友電工)は2月18日、電力線を通信回線として利用する技術(PLC)を応用した高速同軸モデム「ACLCシリーズ」をビジネスホテルの東横イン成田空港に納入したと発表した。
新製品は、既設のテレビ共聴用同軸ケーブルを使い最大200Mbpsの高速ネットワーク環境を構築する同軸モデム。同軸ケーブルは、PLCの線路として用いる電力線と比べて、反射や伝送損失などの線路品質が高く外部ノイズの影響も受けにくい。ホテルや病院、小規模集合住宅などで新たなLANの配線が困難な場合も、テレビ共聴用同軸ケーブルがあれば同軸モデムを用いて安定したネットワーク環境が構築できる。使用周波数帯域は4〜34MHzと低周波域であるため、アナログ、BS、CS放送や地上波デジタル放送サービスにも影響を与えない。
東横インは、管理サーバが不要でモデムの設定が容易である点や、施設が運用中であっても施工可能で工期の短縮やコストの削減が図れる点、保守性などを評価し、ACLCシリーズを採用した。
住友電工は今後、ホテル向けインターネットやビデオオンデマンド(VOD)システムなどの用途で広い普及を目指す。
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