経済産業省は2月27日、特許庁が保有する個人情報の一部が流出する事故があったことを明らかにした。
2月26日正午頃、特許庁の職員が事業実施の連絡事項を請負機関担当者30人に電子メールで送信した。送信先を「BCC」と入力する所を誤って「TO」として送信したため、メールアドレスがほかの受信者に見える形となった。
送信直後に担当職員が気付き、全員にお詫びと同メールの削除を依頼した。27日18時現在、被害報告は無いという。
特許庁は会議で全社員に注意を促した。今後は宛先の確認や宛先ごとの送信を徹底するという。
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