企業向け無線データ通信サービスの米iPassは3月12日、ビジネスユーザーを対象とした2007年の無線LANおよび携帯電話の利用調査結果を発表した。東京は1日当たりの無線LAN利用者数が世界第3位となっている。
まず都市別では、ロンドンが前年比56%増で前年に続きトップとなった。第2位はシンガポール。東京は同18%増となり、ニューヨークを抜いて世界第3位になった。世界全体での1日当たりの公衆無線LAN利用者は、同89%増となった。特に欧州地域の利用は9%増で、世界全体の40%を占めることが判明した。米国の占める割合は同8%減の51%となった。
利用シーン別では、空港が全体の45%を占め、ホテルも29%を占めた。また、鉄道の駅や列車内での利用は2倍強と急増し、東京やロンドンの通勤者などの利用が拡大しているという。このほか、レストランでの利用も2倍以上増えていることが判明した。
携帯電話網を利用したデータ通信では、接続全体の74%を第3世代網が占め、2.5世代網は24%となった。ユーザーが1カ月間に利用する平均データ量は、2007年第1四半期は152Mバイトだったが、第4四半期には190Mバイトに増加した。
特に2007年初頭から利用を始めたユーザーは、第1四半期で188Mバイトだったものの、第4四半期には225Mバイトに増加し、新規ユーザーほど利用量が増える傾向にあることが判明した。
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