G DATA Softwareは3月7日、展示会などのイベント会場における無線LAN利用に危険が潜んでいるとして注意を呼びかけた。
同社は情報通信関連の展示会場などにおいて、無線LANのアクセスポイントを無料で提供するように見せかけてスパムメールを送信するといった手口が出ていると指摘している。展示会場では無線LAN環境と高性能のPCが集結しており、サイバー犯罪者が狙いやすいためという。
特に顧客情報や会社の数字、連絡先などが入っているノートPCは、サイバー犯罪者にとって格好のターゲットとなる。展示会場でのPCは攻撃者への防御をしていない場合が多く、更新ファイルなどを最新の状態にしていないことも見受けられる。企業内では専用のネットワークで保護されているが、企業外では防御されていない状態となることを見落としているという。
同社は被害に遭わないようにするために、展示場においてセキュリティで保護されていない無線LANは使用しないこと、重要な個人情報や会社情報は暗号化すること、データを別の外部記憶装置に定期的にバックアップを取ることを勧めている。
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