技術者に30代の分かれ道、専門職と管理職のどちらを選ぶべきか:<Updated>満足度が高いのはどちら?
エンジニアも30代に達すると、さまざまなキャリアパスの岐路に立たされる。典型的なのが、管理職と専門職という2つの選択肢。それぞれの道を歩んだ場合に、給与や手当はどうなるのか。
エンジニアも30代に達すると、さまざまなキャリアパスの岐路に立たされる。典型的なのが、管理職と専門職という2つの選択肢。それぞれの道を歩んだ場合に、給与や手当はどうなるのか。Tech総研がエンジニア300人にアンケート調査を実施した。管理職および専門職としての評価基準への満足度などの実情が明らかになった。
月の給与を見ると、全業種・全年齢平均で管理職が42.5万円、専門職は41万円となり、ほとんど違いがないことが分かった。
一方、手当面では、管理職手当は課長クラスで月平均で6万6000円、専門職手当は7万7000円となり、専門職の方が額が多かった。ただし、管理職手当と違い、専門職手当は年齢の上昇に伴って右肩上がりで上がるわけではないことに注意が必要という。
手当ての満足度を見ると、管理職手当は「かなり満足とまあまま満足」の合計が18%、「どちらともいえない」が25%、「やや不満とかなり不満」の合計が59%だった。6割近い層が不満を感じていることが分かる。
専門職手当への満足度は「かなり満足+まあまあ満足」が35%、「どちらともいえない」が31%、「やや不満とかなり不満」が合わせて33%で、管理職手当と比べると満足度が高かった。
年代別では、20代後半は「まあまあ満足している」が56%に達するなど、若年層ほど専門職手当に対する満足度が高い。給与水準が全体的に低い年代では、専門職手当のありがたみがあるといえそうだ。
全体として、管理職よりも専門職の方が給与や手当てへの不満が低いことが分かった。
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