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INAXの製品たちを支える650台のhTc Z:日本企業のためのスマートフォン導入術(4/4 ページ)
INAXメンテナンスは、製品サービスの作業支援端末にスマートフォンをhTc Zを採用した。全国に650台配備し、作業の迅速化と効率化、通信コスト削減に成功した。
PDAの二の舞では困る
また、間瀬氏は「スマートフォンという製品が消滅するような事態があってはならない」とも語る。2000年代に入ってPDA市場が一気に縮小した。だが、通信機能を持つスマートフォンの登場、そしてUMPC(Ultra Mobile PC)など、モバイル機器の選択肢が着実に広がっている。
INAXメンテナンスは、スマートフォンの登場という機会を捉え、今回はhTc Zを選択して成功を収めた。エンドユーザーに当たるCEの業務内容から、今後も携帯性や使い勝手、処理能力の改善を求める声は続く。そうしたニーズに答えられる可能性を持つスマートフォンは、将来的にも求められる続ける存在になることだろう。
また、今回のスマートフォン導入でも、業務体系を従来の環境を十分に活用でき、新しい端末とはいえミドルウェアや開発環境が整っていたことで開発の負担も軽減された。それでも業務アプリケーションのソースコードのほぼ全面的に書き直すなどの作業もあった。過去の投資を完全に生かすことが難しいほど、モバイル端末の環境変化は大きいようだ。
同社を含めてスマートフォン活用を考える企業の多くは、導入時点でニーズの多く叶えられる端末の選択肢の豊かさ、そしてモバイルの資産を将来にも役立てられる環境を、端末メーカーや携帯電話事業者、ソフトウェア/ハードウェアベンダーに期待しているようだ。
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