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中小企業のSaaS利用、「使いやすさ」が照準に
SaaSの導入で重視するポイントは「使いやすさ」――社団法人コンピュータソフトウェア協会は「中小企業におけるSaaSの利用意向等に関する調査」の結果を発表した。
社団法人コンピュータソフトウェア協会は3月31日、1月に実施した「中小企業におけるSaaSの利用意向等に関する調査」の結果を発表した。
社内で運用している業務システムをSaaS(サービスとしてのソフトウェア)に移行させたいと回答したのは20%前後だった。2、3年後にSaaSを「利用している」あるいは「利用するかもしれない」と答えたのは約半数だった。
SaaSの導入で重視するポイントは「使いやすさ」が95.1%でトップ。「利用料金」が93.8%、「SaaSの機能」が92.8%と続いた。
SaaS利用の長所では「初期コストが安い」が57.4%、「運用コストが削減できる」が48.1%、「導入までの期間が短い」が47.5%で目立った。短所は「情報漏えいが心配」が65.1%、「ネットワーク障害があると使えなくなる」が62.1%と回答を集めた。
回答者は、ネットワークトラブルやベンダー側のシステム障害などによるサービスの中断、データセンターへの不正アクセスや従業員による情報漏えいを警戒していることが分かった。一方で、信頼できるSaaSベンダーであれば、自社でデータを持つよりSaaSを使った方が情報セキュリティ面で安心という回答が6割を占めた。
同調査は、従業員300人以下の中小企業の経営者および情報システムにかかわる従業員1187名にインターネットを通じてアンケートを実施した。
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