IDC Japanは4月15日、国内ビジネスアウトソーシング市場規模予測を発表した。これによると、人事、カスタマーケア、財務/経理、調達/購買業務分野における2007年の国内ビジネスアウトソーシング市場規模は前年比5.6%増の8810億円だった。同市場は、2007〜2012年に年間平均成長率4.8%で成長し、市場規模は2010年に1兆円を超え、2012年には1兆1114億円に達する見込みだという。
IDCによると、企業にとって人事戦略が重要性を増しており、企業経営において収益性と成長性が注目される中、「選択と集中」「バリューチェーン」といった経営戦略を推進する企業が増加している。このような市場環境で、企業のビジネスアウトソーシングに対する需要は高まっている。
人事、カスタマーケアに関わるサービスは古くから普及しており、国内ビジネスアウトソーシング市場において大きな割合を占めているという。しかし、市場規模が拡大したことによって、これらの業務セグメントは成長鈍化が見られる。一方、財務/経理業務セグメントは、定型/労働集約型業務主体から、コンプライアンス対応など付加価値の高いサービス開発が進んでおり、同業務セグメントは成長速度を加速しながら推移すると予測している。
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