Amazon Web Services、有償のテクニカルサポートサービスを開始
クラウドやストレージなどのWebサービスの利用者を対象に、2種類の有償テクニカルサポートサービスを立ち上げた。
米Amazon.com傘下のAmazon Web Services(AWS)は4月17日、顧客向けに有償のテクニカルサポート「AWS Premium Support」を提供開始した。「Amazon Simple Storage Service(Amazon S3)」「Amazon Elastic Compute Cloud(Amazon EC2)」「Amazon Simple Queue Service(Amazon SQS)」のユーザーが当面の対象となる。
サポートサービスプランは「Gold」と「Silver」の2種類。同社の担当者が必要に応じて、開発、テスト、インテグレーションの各工程における質問に回答し、問題解決を支援する。
Silverプランでは、平日(米国の一部祝日を除いた月曜日から金曜日)の午前6時から午後6時(太平洋標準時)まで対応。問い合わせはWebのみとなり、緊急を要する問題には4時間以内に回答し、通常レベルの問題には1営業日以内、重要度の低い問題には2営業日で回答する。料金は月額100ドルまたは対象となるAWSサービスの月額利用料1ドル当たり0.10ドルの、いずれか高い金額。
Goldプランでは、365日24時間対応し、Webだけでなく電話でのサポートも提供。問題が緊急を要する場合は、1時間以内に回答する。料金は月額400ドルまたは対象AWSサービスによって月額利用料1ドル当たり0.10ドルから0.20ドルの、いずれか高い金額となる。
また各サービスの運用状況に関する情報を提供する無料の「Service Health Dashboard」を立ち上げた。各サービスの状況が、緑(正常)、黄色(問題あり)、赤(ダウン中)で表示される。ユーザーは利用するサービスの情報を選んでRSSフィードを登録できる。
なお、開発者フォーラム、テクニカルFAQ、リソースセンターを含む無償の「AWS Basic Support」は今後も提供を継続するという。
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