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スターバックスが約5700名の個人情報漏えい JR大阪駅でPC置き引き
出張中の従業員がJR大阪駅でノートPCの置き引きに遭った。採用の説明会に参加した学生と従業員の個人情報が漏えいした。
スターバックスコーヒージャパンは4月20日、個人情報を含むノートPCを紛失したことを明らかにした。4月16日に従業員がJR大阪駅で置き引きの被害に遭った。
従業員の1人が出張先のJR大阪駅でノートPC1台を置き引きされた。同日中に駅の忘れ物窓口に確認し、大阪府警察曽根崎警察署にも遺失物届を提出した。21日17時現在、ノートPCは発見されていない。
ノートPCには、2009年度の採用説明会に応募した学生4842名と従業員897名の情報が含まれていた。漏えいした個人情報は、学生の氏名・性別・学校名・適合度、最終選考を受けた学生の市区町村までの住所、従業員の氏名・性別・年齢など。顧客情報は含まれていなかったという。
同社における持ち出しPCの管理は、「所属する部門の上長が持ち出しを認めたもののみ持ち出しが可能」(同社広報)という。「出張で必要と上長が判断し、持ち出しを許可した」という。情報を漏えいした従業員については「社内規則にのっとって処分を検討する」としている。
学生には、報告とお詫びを記した文書を郵送で送った。同社は今後情報収集を進めるとともに、個人情報保護方針、個人情報取扱規則などをあらためて全社に周知・教育し、情報機器の管理を徹底するという。
21日17時現在、被害者からの問い合わせや被害報告はないという。
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