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日本IBM、新版Informixで処理能力を2.5倍に
日本IBMが大容量オンライン処理向けのデータベース管理ソフトウェアの最新版を発表。従来機と比べて2.5倍の処理性能を備える。
日本IBMは5月8日、クラスタリングとワークロード管理機能を強化したデータベース管理ソフトウェアの最新版「Informix Dynamic Server V11.5」を5月13日に出荷すると発表した。価格は10万5000円から。
Informix Dynamic Server V11.5は、高可用性クラスタソリューションであるCAF(Continuous Availability Feature)をはじめとするクラスタリング機能と、ワークロード管理機能を強化した。特定ノードへの負荷集中を回避でき、従来以上のトランザクション処理が可能になる。同等の稼働環境において、前バージョンと比べ、全体の処理能力が最大で約2.5倍向上した。
運用面では、管理ツールOAT(Open Admin Tool)を標準搭載しており、データ管理の設定が簡単にできるようにした。運用管理、監視、運用作業を簡素化でき、管理コストは最大で約3割削減できる。
同ソフトウェア上のアプリケーション開発機能では、PHP、Ruby on Railsをサポートし、Oracleとの言語互換性を強化したオープン環境に対応した。
最新版では、グローバル化に伴う企業活動の拡大や、内部統制強化によって企業が保有するデータ量の急増など、データベースシステムに必要となる処理能力や管理コストの増大に対応できるとしている。
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