日本HPは5月19日、システムの統合ログ管理のためのアプライアンス製品「HP Compliance Log Warehouse」(HP CLW)を発表した。IT全般統制に必要な機能を備えた総合ログ管理を実現する製品。HP CLW導入作業をサポートするコンサルティングサービスの提供も併せて明らかにした。
いわゆる日本版SOX法対応への要望が高まっていることを受けリリースされたHP CLWは、パラメータを簡単に設定できる独自ツールにより、初期起動などのセットアップを簡略化した。既存サーバにインストールするだけで使用でき、データベースのライセンスも不要となっている。
ログ収集の制限を排除しており、テキストベースのログであればアプリケーションの種類を問わず収集できる。ログを10分の1に圧縮することで、効率的なログ管理・蓄積を可能にした。通常のデータベース管理システム(RDBMS)で発生する圧縮・解凍におけるテンポラリーの領域がHP CLWでは必要ないなど、RDBMS特有の無駄を削減できる。そのためストレージを効率的に使うことができるという。
HP CLWの導入からアウトプット出力まで一連の統合ログ管理をコンサルティングサービスでサポートする。現状分析を行いログ管理方針書を作成する。次に統合ログの管理基盤計画を策定する。最後に要件定義書を作成する。この3つのステップで、経営戦略と整合性のあるログ管理目的を明らかにし、組織的な取り組みとログ管理の状況の把握ができる。
コンサルティングからサービス構築、サービス保守まで日本HPが支援する。要件定義書にはSOX法に対応したリポートのテンプレートが用意されており、内部統制強化とともにSOX法への対応も可能となる。
HP CLWの価格は1785万円から。6月中旬の出荷を予定している。
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