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仮想化サーバの出荷台数、2011年に市場全体の4割弱に
x86サーバにおいて仮想化技術の導入が進み、2011年には仮想化サーバの出荷台数はサーバ市場全体の39.4%を占めるようになる。
IDC Japanは5月22日、国内における仮想化サーバの市場動向を発表した。2011年には仮想化技術を導入したサーバ(仮想化サーバ)の出荷台数は、サーバ市場全体の4割弱を占めるようになる。
仮想化サーバの出荷台数は2011年には国内サーバ市場の39.4%にあたる30万3800台になるとIDCは予測。2006年の出荷台数が国内サーバ市場の7.4%を占める4万5700台だったことを踏まえると、大きく伸張する。企業における仮想化サーバの導入は2008年から2009年にかけて加速するという。
サーバ仮想化技術の課題では、導入を予定している企業の54.0%が「論理サーバの高可用性、信頼性の確保ができない」と答えた一方、導入実績を持つ企業で同じ課題を挙げたのは19.6%となり、結果に差が生じた。
IDC Japanの福冨里志サーバリサーチマネジャーは「国内のユーザー企業は新しい技術を採用するのに慎重なケースが多い。サーバ仮想化ソフトウェアにおいても導入をためらうことが少なくない。サーバベンダーは、サーバ仮想化ソフトウェアに対するユーザー企業の不安を取り除くべきだ」とコメントしている。
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