従来機55%の省電力化、NECが最新サーバ「ECO CENTER」:設置面積は半分に
最新のCPU、チップセットなど省電力部品を採用し、省スペースと軽量化も実現した省電力サーバをNECが発売した。
NECは5月26日、従来機と比べて最大55%の省電力、50%の省スペース、および58%の軽量化を実現した省電力サーバを発売した。大企業や官公庁のデータセンターに設置する大規模業務サーバやWebサーバシステムなどの構築に適しているという。
新製品の名称は「ECO CENTER」。電源変換効率89%の高効率電源を採用し、一般的なコンピュータ用電源と比べて20%の省電力化を実現した。「クアッドコア インテル Xeonプロセッサ 低電圧版 L5420」や省電力チップセット、省電力メモリなどを搭載し、従来機「Express5800/i120Rg-1」と比べて、待機時で55%、高負荷時で28%の省電力化が可能という。
サーバ2台をセットにした小型サーバモジュールを専用キャビネットに収納するモジュール構造を採用しており、高さ2メートルのキャビネット1台当たり、最大512コアを収容できる。設置スペースはExpress5800/i120Rg-1と比べて最大50%削減した。従来機より58%の軽量化も実現している。
VMwareの仮想化基盤「VMware ESX 3.5」と統合プラットフォーム管理ソフトウェア「SigmaSystemCenter」を組み合わせることで、ハードウェアの負荷に応じてアプリケーションサーバを最適配置することも可能。仮想化プラットフォーム「Citrix XenServer Enterprise Edition」や仮想化技術「Microsoft Hyper-V」のサポートも予定している。
価格は最大構成時(512コア/64サーバ)の場合、3990万円から。6月末に出荷する。
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